月6,000円削減が「665万円の資産」を生むパワー
未来設計パパです。当ブログでは、**【プロの視点×FIRE】を軸に、「家族防衛・最コスパ戦術」**をテーマに情報発信しています。
FIRE達成を加速させる上で、まず手を付けるべきは**「固定費の削減」です。そして、その中でも最も簡単で、効果が大きいのがスマホ代の見直し**でしょう。
私が25歳独身で貯金0円になってしまった頃、初めて行った節約がこの格安SIMへの乗り換えでした。東京にいた頃は、多忙だと理由を付け(実際にはよくわからないし、面倒くさいから)CMや周りの噂で聞いていたものの、行動に起こしませんでした。実際、大手キャリアで毎月8千〜1万くらいの支払いを行っていました。
しかし、実際に乗り換えたところ、約月2千円にまで削減できました。結果、やってみても大きなデメリットはなく、実生活への影響はほとんどありませんでした。
この月6,000円の削減が持つパワーは計り知れません。
住宅でいえば、35年ローンで210万円のオプションに相当し、我が家では太陽光パネルと蓄電池がちょうど210万円くらいです。これらは月の売電でプラス2万円、夜間の給電でプラス2万円以上の価値があります!
投資でいえば、インデックスファンド(想定利回り年5%)で月6,000円を35年積み立てるとなんと、665万円にもなります!もし、「格安SIMに乗り換えれば35年後高級車プレゼント!!」や、「次の日から太陽光パネル蓄電池プレゼント!!」といったら誰もがこぞって申し込むでしょう。
月6,000円の固定費削減には、これほど大きなパワーがあるのです。
本記事では、このFIRE達成を加速させる最速の固定費削減術として、大手キャリアから格安SIMへ乗り換えるための全手順と、誰も語らないデメリットをプロの視点で徹底解説します。
1. 誰もが格安SIMに乗り換えるべき3つの理由
理由①:料金構造の根本的な違い
大手キャリアの料金が高いのは、サービスの質が低いからではありません。全国にある豪華な店舗の維持費、テレビやWebで見る莫大な広告費、そして手厚い対面サポートにかかる人件費など、サービスの「付加価値」にかかるコストがすべて料金に上乗せされているからです。
一方、格安SIM(MVNO)は、基本的にオンラインでの手続き・サポートに特化し、コストを極限までカットしています。回線品質は大手キャリアから借り受けているため、品質はそのままに、価格だけを半額以下に抑えることができるのです。
理由②:大手キャリアの回線を間借り
格安SIMに乗り換えをためらう最大の理由が「通信速度の不安」ではないでしょうか?しかし、これは過去のイメージです。
格安SIMは、MNO(ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリア)が敷設した回線を借り受けてサービスを提供しています。つまり、インフラそのものは大手キャリアと同じです。もちろん、利用が集中する時間帯には速度の変動はありますが、日常的な通話やWeb閲覧、SNS利用においては、基本品質が大手キャリアと大きく変わることはありません。
理由③:削減額が自動で「FIRE資金」へ
削減した月6,000円は、単なる節約で終わりません。これを**「自己投資資金」や「資産形成の種銭」に自動で振り分けることで、固定費削減は強力なFIRE戦略**へと進化します。
例えば、私が実行しているように、毎月のNISA積立額に上乗せしたり、他にも資格取得等の自己投資に回すのです。一度設定してしまえば、毎月自動で資産が形成されていくため、**「手間をかけずに資産を増やす仕組み」**を構築できる点が、最大のメリットと言えます。
2. 乗り換え前に必ず知るべきデメリットと注意点(実体験から)
格安SIMのデメリットは、事前に把握して対策さえすれば、実生活に大きな影響はありません。ここをクリアすれば、あなたは毎月6,000円を自由に使えるようになります。
デメリット①:キャリアメール(@docomo, @ezweb, @softbank)が使えなくなる
大手キャリアを解約すると、原則として**@docomo、@ezweb、@softbankなどのキャリアメールは使用できなくなります**。
- 【事前対策】 乗り換えを決めたら、家族や友人に連絡先が変わることを伝え、銀行やクレジットカード、SNSなどの重要なサービスの登録メールアドレスを、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールに全て変更しておきましょう。乗り換え後、手続きができなかったサービスがあると面倒です。
デメリット②:店舗でのサポートがない/少ない
格安SIMの多くは、実店舗を持たない、またはあっても非常に少ないため、対面での手厚いサポートを受けることはできません。これが低価格の理由の一つです。
- 【解決策】 格安SIMのサポートは、主に電話、チャット、メールが中心です。基本的な手続き(APN設定など)は、このブログのように分かりやすい情報を参考にすれば、ご自身で十分対応可能です。いざという時の対応力が身につけば、あなたはもう大手キャリアのサポートに頼る必要はありません。
デメリット③:通信速度の「変動」
インフラは大手キャリアと同じですが、格安SIMは回線を共有しているため、利用者が集中する時間帯は速度が落ちることがあります。
- 【具体的な時間帯】 平日のお昼時(12時〜13時) や、夕方の帰宅時間帯などが、一時的にWebサイトの表示が遅くなる可能性があります。
- 【実生活への影響】 動画のダウンロードや高画質なストリーミングには向かないかもしれませんが、LINEやメール、Web閲覧程度であれば、大きなストレスなく利用できます。この価格差と天秤にかければ、許容範囲であると判断できるはずです。
デメリット④:端末の動作確認とSIMロックの解除が必要
現在お使いのスマートフォンをそのまま利用する場合、いくつかの準備が必要です。
- SIMロック解除: 2021年10月以降に発売された端末は原則SIMロックがかかっていませんが、それ以前の機種は、ウェブで無料、または店舗で有料でSIMロックを解除する必要があります。
- 動作確認: 乗り換え先の格安SIMが、現在お使いの機種に対応しているかを、必ず公式サイトで確認してください。対応していない場合は、別途端末を用意する必要があります。
3. 大手キャリアから格安SIMへ乗り換える全手順(6ステップ)
乗り換え手続きは一見複雑に思えますが、やるべきことはたったの6ステップです。オンラインで全て完結できるため、週末の空いた時間を使えば、スムーズに乗り換えが完了します。
STEP 1:現状確認と端末準備を完了させる
まずは「2. デメリットと注意点」で挙げたSIMロック解除と乗り換え先の回線タイプの選定を済ませます。
- 端末のSIMロック解除を済ませる。
- 乗り換え先の格安SIMの料金プランと回線タイプ(ドコモ系、au系、ソフトバンク系)を決定し、機種の動作確認を行う。
STEP 2:MNP予約番号を取得する(最も重要!)
電話番号をそのまま引き継ぐ(MNP: Mobile Number Portability)ために、現在契約している大手キャリアから「MNP予約番号」を取得します。
- 【推奨はウェブ】 電話や店舗では引き止めに合う可能性があるため、各キャリアの公式サイトのマイページからオンラインで取得するのが最もスムーズです。
- 【有効期限に注意】 MNP予約番号には15日間の有効期限があります。期限内に新しい格安SIMの申し込みを完了させる必要があります。
STEP 3:乗り換え先の格安SIMを申し込む
MNP予約番号を取得したら、いよいよ新しい格安SIMの公式サイトから申し込みを行います。
- 【必要なもの】 MNP予約番号、本人確認書類(運転免許証など)、クレジットカード(または口座情報)、メールアドレス。
- このとき、**「MNP転入」**で申し込むことを確実に選択してください。
STEP 4:SIMカードの到着と切り替え手続き
申し込みから数日でSIMカード(またはeSIM情報)が自宅に届きます。
- 【開通手続き】 同封されている案内に従い、ウェブまたは電話で**「利用開始手続き(回線切り替え)」**を行います。この手続きが完了すると、数分〜数時間で旧キャリアとの契約は自動的に解約されます。
STEP 5:新しいSIMの入れ替えとAPN設定を行う
端末が新しい回線に繋がるように、最終設定を行います。この作業が、唯一少し手間がかかる部分です。
- 【SIMの入れ替え】 古いSIMカードを取り出し、新しいSIMカードを端末に挿入します。
- 【APN設定】 端末の「設定」画面から、**新しい格安SIMのAPN情報(アクセスポイント名など)**を入力します。この情報は、SIMカードに同封されています。
STEP 6:開通確認と旧キャリアの解約確認
全ての作業が完了したら、Wi-Fiを切断し、通話とデータ通信ができるかを確認します。
- 【最終確認】 電話が繋がるか、Webサイトが表示されるかを確認します。
- 【自動解約】 MNP手続きの場合、旧キャリアの解約手続きは自動で完了しているため、特に必要ありません。
これで、あなたは毎月6,000円の固定費削減に成功しました。削減した金額は、あなたのFIRE達成を強力に後押ししてくれるでしょう。
【結論:削減した資金は未来設計へ】
スマホ代の削減は、専門的な知識も特別な才能も不要です。**「知って、行動するだけ」で、毎月の固定費を自動で「未来への投資資金」**に変換できる、最も簡単で強力なFIRE戦略です。
削減した月6,000円は、あなたの48歳でのFIRE達成に向けた毎月のNISA積立や、自分自身のキャリアアップの土台として機能し、手間の数十倍のパワーで資産形成を加速させてくれるでしょう。
固定費削減はスマホ代だけでは終わりません。次に手をつけるべきは、自宅のインターネット回線です。
次回の記事では、あなたのFIRE達成をさらに加速させる**【固定費削減の裏ワザ】ネット回線をコスパ良く選び、スムーズに切り替える手順と注意点**を、実体験に基づいて徹底解説します。
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