はじめに:なぜ「未来設計パパ」が確定申告について語るのか?
皆さん、こんにちは。未来設計パパです。
会社員にとって「確定申告」と聞くと、「面倒くさい」「税務署に呼ばれるかも」と身構えてしまうかもしれません。しかし、確定申告は**「払いすぎた税金を取り戻す唯一の手段」であり、「資産形成を加速させるための強力な戦略ツール」**です。
特に、住宅ローン控除初年度の方、ふるさと納税でワンストップ特例を使わなかった方、そして私のように株式投資や副業の収入がある方は、申告が必須または有利になります。
この記事では、一級建築士(所得見込み)・測量士として培った正確な視点と、FIREを目指す一投資家としての実体験に基づき、会社員が絶対に知っておくべき「年末調整」と「確定申告」の知識を、実用的なチェックリスト形式で徹底解説します。
損をしないための知識を身につけ、税金を味方につけましょう!
1. なぜ「住宅ローン控除」と「株式譲渡所得」をセットで解説するのか?
確定申告が必要な代表例は、初年度の「住宅ローン控除」です。これは多くの方がご存知でしょう。
しかし、なぜ住宅ローン控除とは直接関係のない**「株式譲渡所得(投資の利益)」**の申告方法まで解説する必要があるのでしょうか?
それは、控除額を最大限に活かし、手取りを最大化する戦略に関係しています。
【実録】我が家の住宅ローン控除で「戻ってきた金額」と1年目の確定申告レポート
【未来設計パパの事例】
私の場合、住宅ローン控除の満額が年間約32.8万円(所得税19.15万円+住民税13.65万円)で明しました。
せっかく国が用意してくれた大きな控除枠を、満額使い切らないのは非常にもったいないですよね。
そこで私は、給与所得とは別に**「投資による所得(株式譲渡所得)」**を確定申告に含め、還付・控除の対象となる所得を底上げすることで、控除額の限界まで税金の還付を受けるという戦略を取りました。
現代、副業をする人も増えましたが、投資もまた、会社員にとって最も一般的な「所得を増やす手段」の一つです。
この記事では、初年度の住宅ローン控除の手続き方法に加え、FIRE達成を加速させるための戦略として、株式譲渡所得の申告方法も具体的にお伝えします。
2. この記事で得られる知識とゴール
このガイドを最後まで読めば、特別な知識は不要です。一般的な会社員の方が、以下の2大テーマの手続きを**「自分で完結できる」**自信を持てるようになります。
- 初年度の住宅ローン控除(最も手続きが複雑な年)
- 控除額最大化のための株式譲渡所得の申告(損益通算・繰越控除の利用)
Ⅱ. 【事前準備編】会社員が年末調整で完了させること(10月~12月)
確定申告は2月に始まりますが、その土台となるのは、年末に会社が行う**「年末調整」**です。確定申告が必要な方も、まずは会社の年末調整を正確に行うことが重要です。
1. 源泉徴収と年末調整の基本
① 源泉徴収とは?
毎月の給与や賞与から天引きされている「所得税」のことです。これはあくまで概算の税金であり、年間で支払うべき最終的な税額ではありません。
② 年末調整の役割
会社が、あなたの1年間の給与総額を確定させ、そこに各種控除(社会保険料、生命保険料など)を適用して、本来支払うべき年間所得税額を計算し直す手続きです。
- 払いすぎた場合:差額が戻ってくる(還付)
- 足りなかった場合:追加で徴収される
この調整作業が「年末調整」です。
2. 会社に提出すべき3つの重要書類
年末調整を正確に行い、手取りを増やすために、以下の書類を会社へ忘れずに提出しましょう。
会社に提出すべき3つの重要書類
| 書類名 | 控除対象となるもの |
|---|---|
| 保険料控除申告書 | 生命保険料、個人年金保険料、地震保険料など |
| 配偶者控除・扶養控除等申告書 | 扶養している家族(配偶者や子供、親など)がいる場合 |
| (2年目以降)住宅借入金等特別控除申告書 | 住宅ローン控除の適用2年目以降の場合(金融機関の残高証明書もセットで提出) |
3. 注意点:年末調整では対応できないケース
以下の項目に該当する場合は、年末調整では完結せず、あなた自身が2月に税務署へ確定申告を行う必要があります。
特に、これからマイホームを購入する方は、初年度の住宅ローン控除は必ず確定申告が必要であることを覚えておきましょう。
注意点:年末調整では対応できないケース(確定申告が必要)
| 確定申告が必要な主なケース | 詳細 |
|---|---|
| ① 初年度の住宅ローン控除 | 初めて控除を受ける年は、税務署への書類提出が必須 |
| ② 株式等の譲渡所得 | 特定口座(源泉徴収なし)や一般口座を利用している、または損益通算や繰越控除を利用する場合 |
| ③ 医療費控除 | 1年間の医療費の合計が10万円(または所得の5%)を超えた場合 |
| ④ 給与以外の所得が20万円超 | 給与所得以外の所得(副業・投資・太陽光・メルカリ等)の合計額が年間20万円を超える場合 |
| ⑤ ふるさと納税 | 5団体を超えて寄附した、またはワンストップ特例を利用しなかった場合 |
Ⅲ. 【実務編1】初年度の最重要事項:住宅ローン控除の確定申告
ここからは、マイホームを取得した会社員にとって最も重要な、初年度の住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)の確定申告について解説します。
1. 会社員でも「初年度だけは」確定申告が必要な理由
住宅ローン控除は、「マイホームの購入・居住開始」という大きなイベントに対して適用されるため、税務署はあなたが住んでいること(居住開始日)、建物の情報、ローンの残高など、多くの情報を厳密に確認する必要があります。
そのため、初年度だけは会社任せにせず、あなた自身がこれらの情報を証明する書類を揃え、税務署へ提出し、正式な手続きを行う必要があります。
この手続きを完了すれば、2年目以降は会社での年末調整だけで完結するため、初年度の頑張りが重要です。
2. 必要書類の完全チェックリスト
漏れがないよう、以下の書類をリスト化し、チェックしながら準備を進めていきましょう。このリストは、前回の記事で確認した必要な書類を基に作成しています。
初年度の住宅ローン控除:必須書類リスト(厳選版)
※ 確定申告書を作成する際に入力が必要な、特に重要な書類に絞り込んでいます。
| 書類名 | 取得先・備考(重要チェックポイント) |
|---|---|
| 源泉徴収票(原本) | 会社から発行。給与所得や控除の情報(年末調整の結果)を確認。 |
| 住宅借入金等の年末残高証明書(原本) | 金融機関から発行。**年末時点のローン残高**と、**借入日**を確認。 |
| 不動産売買契約書や工事請負契約書の写し | 契約時に発行。**取得対価の額(建物の購入金額)**、**年月日**を確認。 |
| 土地の売買契約書の写し | 土地も同時に購入した場合に必要。土地の取得年月日、金額を確認。 |
| 補助金の額を証する書類(該当者のみ) | 国や自治体から補助金を受けた場合、その金額を控除額から差し引く必要がある。 |
| 長期優良住宅認定書の写し(該当者のみ) | 住宅の性能に応じて控除期間が延びる場合(13年など)に必要。 |
| 住宅用家屋証明書(該当者のみ) | 登記費用などを軽減するための証明書。申告の添付書類として利用。 |
3. 申告書の作成手順(国税庁HP利用がベスト)
確定申告と聞くと、難しい申告書を手書きするイメージがあるかもしれません。今は国税庁の**「確定申告書等作成コーナー」**をPCまたはスマホで利用するのが最も簡単かつ確実です。
【国税庁HP作成コーナーのメリット】
- 自動計算: 面倒な控除額の計算はすべて自動で行われます。
- ナビゲーション: 質問に答えていくだけで、必要な入力項目に誘導されます。
作成コーナーでの主要な入力ステップ
- **「申告書を作成する」**から進み、「所得税」を選択。
- **「申告内容に関する質問」**で「はい」を選択し、給与所得や控除に関する情報を入力。
- 「所得の入力」:会社から発行された源泉徴収票の金額をそのまま入力。
- 「控除の入力」:生命保険料控除など、年末調整で済ませている項目は、源泉徴収票から自動的に反映されます。
- 「住宅借入金等特別控除の入力」:
- 居住開始年月日、借入残高証明書に記載された金額、建物の床面積などを入力します。
- この画面で、住宅の種類(省エネ、ZEHなど)に応じて適用される控除率が自動で計算されます。
- 「計算結果の確認」:納める税額(還付される金額)が表示されます。還付の場合は指定した口座情報も入力します。
【未来設計パパの助言】申告会場に行くより、自宅で終わらせるべし!
私の場合、市と税務署が主体となって開催する「住宅ローン控除用の確定申告書等作成支援」の会場へ行きました。職員の方にサポートしてもらえると思っていたのですが、結局、会場に用意されたブースで**「自分のスマホで国税庁のサイトを開き、自分で入力しなければならない」**という状況でした。
職員の方に質問はできますが、基本的に作業は自力です。わざわざ会場まで出向いた割に、あまり意味がなかったので、必要書類を揃えたら、自宅で落ち着いて作成コーナーを利用し、終わらせるのが最もおすすめです。
4. 還付金の受け取りと2年目以降の手続き
① 還付金の受け取り
申告書を提出後、通常1ヶ月〜1ヶ月半程度で、指定した金融機関口座に還付金が振り込まれます。
② 2年目以降の手続き
初年度の確定申告が完了すると、税務署から**「住宅借入金等特別控除申告書」**がまとめて(控除期間の残り年数分)送付されてきます。
2年目以降は、この申告書と、金融機関から毎年送られてくる**「年末残高証明書」**をセットで会社に提出すれば、年末調整で控除が完了します。これで毎年の確定申告は不要になります。
Ⅳ. 【実務編2】控除額最大化戦略:株式等の譲渡所得がある場合の確定申告
ここからは、「住宅ローン控除の還付額を最大化したい」、**「投資で大きな損失が出たので税金の負担を減らしたい」**と考える会社員のための、株式譲渡所得の確定申告戦略を解説します。
1. 特定口座(源泉徴収あり)なら原則不要
ほとんどの会社員は、証券会社で「特定口座(源泉徴収あり)」を開設しているでしょう。この場合、以下の理由から、確定申告は原則不要です。
- 自動納税: 利益が出た場合、税金(所得税15.315%+住民税5%=合計20.315%)は証券会社が自動で計算し、売却代金から差し引いて納税してくれます。
- 手続き不要: 納税手続きのすべてが完了しているため、あなた自身が何もする必要はありません。
2. 確定申告が「戦略的に」必須になるケース
税金が源泉徴収されている場合でも、以下の目的を達成するためには、あえて確定申告を行うことでメリットが得られます。
確定申告が「戦略的に」必須になるケース
| 目的 | 申告のメリットと必要性 |
|---|---|
| ① 損失を繰り越す | 損失が出た年に申告することで、その損失を最長3年間、翌年以降の利益と相殺できる(繰越控除)。 |
| ② 複数口座の利益と損失を相殺 | A証券で利益、B証券で損失が出た場合、申告することで両者を相殺し、払いすぎた税金を取り戻せる(損益通算)。 |
| ③ 住宅ローン控除の控除枠を使い切る | 給与所得だけでは控除の恩恵を最大限に受けられない場合、あえて株式の利益を所得に含めることで、控除枠を使い切れる可能性がある。 |
来設計パパの戦略:損益通算と繰越控除の活用
私の場合、S&P500の積立に加え、大きなリターンを狙ってSOXLやTQQQのようなレバレッジ型ETFをスポット購入する戦略を取っています。
これらのレバレッジ型ETFは大きなリターンが期待できる反面、暴落時の損失リスクも大きいです。
万が一大きな損失が出た場合、その損失を確定申告で「繰越控除」として計上することで、翌年以降の利益にかかる税金を減らすことができます。これは、将来的なFIRE達成を加速させる上で非常に有効なリスクヘッジ戦略です。
【攻めの投資】SOXL/TQQQスポット購入戦略の全ルール公開(レバレッジETF)
3. 申告に必要な書類
- 特定口座年間取引報告書(証券会社が発行)
- 源泉徴収票(会社が発行)
申告書等作成コーナーで、この報告書の内容を正確に入力するだけで手続きは完了します。
Ⅴ. 【申告期間と提出方法】2月16日~3月15日に向けた準備
申告書の作成が終わったら、いよいよ提出です。期限と提出方法を確認しましょう。
1. 確定申告の期間と提出期限
所得税の確定申告は、原則として翌年2月16日から3月15日までです。
ただし、**住宅ローン控除のように還付を受けるための申告(還付申告)**であれば、この期間に関係なく、その年の翌年1月1日から5年間提出が可能です。急ぐ必要はありませんが、還付を早く受けたいなら早めの提出をおすすめします。
2. 提出方法(会社員に推奨する方法)
確定申告の提出方法(会社員に推奨する方法)
| 推奨度 | 提出方法 | メリット |
|---|---|---|
| 高 | e-Tax(電子申告) | 添付書類の提出を省略できる、税務署に行く手間がない、還付が早い。PCまたはスマホから可能。 |
| 中 | 税務署へ直接提出 | 職員の方に書類チェックをしてもらえる(特に初年度は安心)。 |
| 低 | 郵送 | 控えが必要な場合は、切手を貼った返信用封筒を同封する必要がある。 |
3. よくあるQ&A(初心者向け)
Q: 申告を忘れたらどうなる?
**A: 住宅ローン控除など、還付を受けるための申告(還付申告)**であれば、5年間いつでも提出可能です。ペナルティはありません。 A: 株式譲渡所得で利益が出たのに申告を忘れた場合は、延滞税や無申告加算税といったペナルティが発生する可能性があります。気づいた時点で速やかに「期限後申告」を行いましょう。
Q: 申告で誤りを見つけた場合は?
A: 税額が少なくなる場合(還付が増えるなど):「更正の請求」という手続きを行います。 A: 税額が多くなる場合(追加で納税が必要):「修正申告」という手続きを行い、追加の納税と合わせて延滞税を支払う必要があります。
Ⅵ. まとめ:「確定申告」は正しく知れば恐れる必要はない
本記事では、会社員として不慣れな確定申告について、年末調整の役割から、具体的な手続きまでを解説しました。
本記事の要点再確認
- 年末調整の役割: 会社員はまずこれで大部分の控除が完了します。
- 初年度の住宅ローン控除: 初年度だけは必ずあなた自身が書類を揃えて確定申告が必要です。
- 控除を最大化するための投資所得の申告戦略: 住宅ローン控除の控除枠を使い切る、または投資の損失を翌年に繰り越すために、あえて株式譲渡所得を申告することも有効な戦略です。
結論として、一般的な会社員に必要な確定申告の知識はこれで十分です。
やるべきことはシンプル。必要書類を集めたら、国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」で入力するだけ。あとは指示通りに進めれば、必ず完了できます。
手続きを正しく理解し、賢く税金を最適化することで、私たち未来設計パパのようなFIREを目指す者にとって、資産形成をより強力に加速させていきましょう!
次回、【実録公開】33歳で総資産1000万円達成!戸建て購入後も資産形成を加速できた「未来設計パパの2本柱戦略」投稿予定です。お楽しみに!


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